糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が正常よりも高い状態が続く病気です。
血糖値が高いまま放っておくと、徐々に体中の血管や神経が傷つき、さまざまな臓器に合併症が起こってきます。
私たちは毎日の食事からたんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)などさまざまな栄養素をとり入れていますが、このうち血糖値に影響するのは主に糖質で、米やパン、めん類に多く含まれます。
これらの食べ物をとることにより、糖質が小腸でブドウ糖に分解され、血液中に吸収されます。
血糖値は食事をすれば一時的に高くなりますが、「インスリン」というホルモンの助けにより、ブドウ糖が脳や身体を動かすエネルギー源として利用され、食事前の血糖値にもどります。
このように血糖値を調節する重要な役割をもっているのが「インスリン」というホルモンです。
食事をして血糖値が高くなると、胃の裏側にある膵臓という臓器から分泌されます。
●インスリンがほとんど作られないタイプ(1型糖尿病)
子供や若い人が急激に発症することが多いという特徴がありますが、成人になってからゆっくり発症することもあります。(緩徐進行型1型糖尿病)
インスリン治療が不可欠です。
●インスリンのききめが悪くなるタイプ(2型糖尿病)
体質的に糖尿病になりやすい人が、食べ過ぎや運動不足、肥満などの生活習慣の影響を受けて発病します。糖尿病患者さんのほとんどはこのタイプです。